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平成29年6月8日(木)@浜松医科大学 第14回技術講習会「細胞機能および構造体の全合成とその臨床応用」を開催しました

細胞機能および構造体の全合成とその臨床応用

Dr. Takanari Inoue Associate professor, Department of Cell Biology, Johns Hopkins University

私達の研究課題は、細胞走化性および細胞貪食、そしてストレス凝集体形成の分子機構の解明です。これらの細胞機能を担う情報伝達系は、時間スケールが非常に速く、アウトプットが非線形で、また空間的にダイナミックです。そして、こうした複雑な機能は細胞内の特徴ある構造体によって担われています。これらの細胞機能や構造体の解明に向け、私達は多量体化を瞬時に誘導できる摂動ツールを用いてこれらの研究対象を意のままに操作したり、また“作る”ことで理解しようとしてきました。特に今回のセミナーではストレス顆粒という細胞内で相転移した非膜構造体に焦点をあて、どうのように私達が人工的にストレス顆粒様の機能性水和ゲルを細胞内で形成し、その性質を分析したかについて、お話ししたいと思います。動いたり食べたりする細胞内でおこるダイナミックな細胞内情報伝達や、対象となる物質の物性を生きた細胞内で定量化するのは簡単ではありません。そこで様々な顕微鏡学的な手法を適用し、さらにインビトロの実験も行いました。さらにこうした構成生物学的な研究から得られた技術や知見を駆使した、新たな治療法の開発に向けた予備研究を紹介したいと思います。

日時: 6月8日(木) 17:30 ~ 19:00
場所: 浜松医科大学 講義実習棟201教室