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第7回技術講習会 平成28年8月10日(水)@浜松医科大学

質量分析イメージングを用いた骨格筋内脂質代謝物の可視化

井上 菜穂子 博士
日本大学 生物資源科学部 助教

骨格筋中の脂質は糖・脂質代謝およびその病態の機構の両方に重要な役割を担っている。代表的な例として、肥満や二型糖尿病の患者においては著しい脂質蓄積が観察され、これらの病態に脂質が重要な役割を担っている事を示唆している。しかし、現時点では「どこ」に「どのような」脂質が蓄積しているのかについては不明な点が多い。

骨格筋の脂質解析を困難にしている理由の一つに、骨格筋がヘテロな細胞の集団であるということが挙げられる。骨格筋を構成する筋線維にはミトコンドリアを豊富に含み持続的な収縮が可能な遅筋線維と、ピルビン酸による瞬発的な収縮が可能な速筋線維の大きくわけて二つの種類がある。これらの筋線維は脂質代謝特性が異なるほか、トレーニングを行うことによって筋線維の遅筋化が起こるといわれており、動的な組織である。そして、病態に伴う脂質蓄積等の代謝変化も、各々の筋線維で異なると推察されている。しかしながら、各々の線維は近接した状態で存在しており、個々に分けて分析することは解剖学的に困難である。今回、質量分析イメージングの手法を用いて骨格筋の筋線維タイプの違いによる脂質代謝物の可視化を試みたのでその結果について報告する。

日時: 8月10日(水)17:30 ~ 19:00
場所: 講義実習棟 201

申込先:
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静岡県浜松市東区半田山1-20-1
浜松医科大学 細胞分子解剖学講座
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